人類はきっと、進歩する~心の在り方が幸せな未来を作る~

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映画「タローマン」を観たときのこと。

「人類は進歩なんかしていない」というセリフに、魂が震えるような衝撃を受けた。

1970年の大阪万博のテーマ「人類の進歩と調和」に対する岡本太郎の発言だったらしい。

「産業技術の発展が人を幸せにする」を掲げた1970年代から、スピード感を落とすことなく技術の発展に努力し続けた今、スマホひとつで生活ができるまでになった。

しかし「人類の進歩」はどうだろうか?
苦悩を抱える人は年々増加している。

私はマインドフルネス講師として、多くの優秀な人が自己肯定感の低い「自分迷子」に苦しんでいるのを見てきた。

私は慶応義塾大学を卒業し、アメリカ留学後に外資メーカーに入社という、傍から見たら順風満帆の人生を送っていた。

しかし、社会人になってほどなくして鬱状態になった。
退職して結婚してからは、理想的な妻、嫁、母でいるために必死になり、ストレスから買い物依存になった。

そんな私がマインドフルネスと出会って初めて、自分が「社会の理想」を生きてきたことに気づいた。

私は常に、社会で望まれる人物像を模索し、評価されようとしてきた。

そう、私は社会の理想に生き、「自分を生きている感覚」が無かったのだ。それが低い自己肯定感の原因だった。

マインドフルネスは「社会的理想」を手放し、「自分本来の実存感覚」を思い出させてくれる。

乳児が初めて自分の手を発見するときのように、感情や体感を認識して初めて、「自分を生きる」という感覚を取り戻せる。

意識の焦点が「外側から自分を見る」から「内側から世界を見る」に変わる。

自分を社会的モノサシで評価しなくなる。
虚勢を張ることがなくなる。
自分の静かな可能性の中で微笑むことができる。

これがホンモノの自己肯定感だと思う。

近年、大人も子供も自己肯定感の必要性が叫ばれている。
しかし、ホンモノの自己肯定感はテクニックで上げるものではない。
心と体を一致させた先に、自分の中にしかない。

岡本太郎は、1970年当時から人類の課題に気づいていた。

それは何万年と紡がれてきた生命の神秘に
人類の可能性に
真剣に向き合うということ。

技術は確実に進歩した。

だから

これからは、人類の感覚的な可能性を磨こう。
ホンモノの自己肯定感とともに内面から輝いていこう。
ひとりひとりが愛を知り、幸せになろう。
それが人類の底力になるのではないだろうか。

私は信じたい。人類はきっと、進歩する。

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