自己分析で自分の本当の気持ちに気づく
私がこのブログを立ち上げようと思えたのは、深堀りした自己分析がきっかけでした。
主婦として10年間過ごしてきましたが、自分の生きがいをずっと探していました。
母でもない、嫁でもない、妻でもない、私自身の生きがいを。
様々な資格を受験してみたり、ボランティア活動をしてみたり・・・
しかしどれもピンと来ないというか、「コレジャナイ感」があるのです。
次女の小学校入学を控えたタイミングで自分に何ができるか考え始め、仕事をする可能性を含めて自己分析をしました。
自己分析をする前に想定した私の働く姿は、『周りの人とにこやかにコミュニケーションを行い、育児の経験を活かした柔軟性のある事務職』でした。
しかし自己分析をした結果は全く違い、『一人で静かに、文章構成などを自分のペースで集中して行う』というものでした!
つまり、ライターなどの仕事が向いているということがわかりました。

確かに、何時間もパソコンの前に座って文章作成して推敲することは全く苦にならないのです。
反対に、事務所などで決められた時間に融通の効かないスケジュールに支配されたり、職場でフレンドリーな会話をすることは大きなストレスであることがわかりました。
それだけでなく『そういえば文学部に行きたかったけれど、親に反対されて別の学部を選んだのだった。』と思い出し、『そうだ!!私は読んだり書いたり、学びを積み重ねていくことにワクワクしていたんだった!お~~~!』と目の前の世界が光に満ちあふれ、ガラリと変わったようでした。
何のために正しい自己分析診断をするの?
自己分析とは、これまでの人生を振り返り、高すぎる理想でもなく、低すぎる自己評価でもなく、ありのままの自分を知る心の旅。
自己分析というと、就職・転職活動でどのような職業が向いているか、強みを知るストレングスファインダーなどが一般的です。
ストレングスファインダーは、強みを仕事に活かす自己分析方法のひとつです。
しかし、本当の自己分析をするならば、強みだけでなく弱みを知る必要があります。
なぜなら、それが本当のあなただからです。
弱みを知らないと進むべき道を間違えたり、嘘の自分を演じ続ける必要になったり、勘違いが積み重なって挫折しやすくなります。

- 社交性があること
- 協調性があること
- コミュニケーション能力があること
- 礼儀正しいこと
- TPOに合わせた話題を提供すること
- 相槌を適切に打つこと
- 笑顔で対応できること
- 課題に熱心に取り組むこと
- 気配りができること
就職活動や社会人生活では、一般的にはこのようなことが求められます
つい最近まで、これら全てにYESと答えられるように必死に頑張ってきました。
しかし、これらを良い状態で演じ続けることに疲弊してしまいました。
私がもともと持っていない要素ばかりで、非常にストレスが溜まる努力だったのです。
どんなに努力しても正解がわからないことばかりで、『あの言動は正解だったかな?』と後からひとり反省会をして、誰かに褒めてもらえないと自己評価が下がるばかり・・・
この苦しみは、本来の自分を知ろうとせず、自分を抑えてまで、社会的な理想を自分にあてはめようとすることから生まれます。
正しい自己分析ができると、その結果が社会に賞賛されなくても、自信をもつことができます。
八木仁平『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』
私の自己分析を助けてくれた本がこちらです。
世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド
得意なことの定義
普通『得意なことは?』と聞かれたら、人より少しでも目立つユニークなことを考えますよね。
いわゆる就職・転職活動のエントリーシートに書けそうなことです。
- 〇〇件の契約実績があり誰にも破られていません
- 1日〇本、原稿を納品できます
- フレンドリーで粘り強い交渉が得意です
- 物流管理のスキーム作りが得意です
- 勉強が得意で最高偏差75です
- 学費を自分で稼ぐことができます
けっこうガツガツとした上昇志向ベースのアピールポイントですね。
しかし著者の八木仁平さんの『得意なこと』というのは、『無意識な思考・感情・行動パターン』だそうです。
つまり、辛い努力をしなくてもつい無意識にやっているクセが、あなたの得意なことです。
実は著者の八木仁平さんも私と全く同じような悩みで苦しんでいました。
短所をなくそうとする努力は苦しく、その先には「自分は努力しても変われない」という自己否定しかありませんでした。
世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 p.125
そして悩める人々へ向けてこのようなメッセージが書いてあります。
「自分を変える努力」は今後一切必要ありません、「自分を活かす努力」を始めましょう。
あなたには、才能が足りないのではありません。
持っている才能の使い方を知らないだけです。
世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 p.126
悩める子羊にはグッとくるポイントです(笑)
大事なこと(価値観)を見つける30の質問
世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方の巻末には、30個ずつの質問が3種類、計90個の質問が記載されています。
1.『大事なこと(価値観)を見つける30の質問』
- 刺激を受ける人
- 母親や父親の尊敬・軽蔑するところ
- どんなことに感動するか
- 今までで一番許せないこと
- 最高の上司・最悪の上司
- 不満を感じるときはどんな時か
- 〇〇だったら良いのに、と思うこと・・・など
2.得意なこと(才能)を見つける30の質問
- 小さいころから得意だったこと
- 意識しなくても上手くできること
- これまでで一番大きな挫折
- 「何でこんなこともできないの?」と周りの人に対して思ったこと
- コンプレックス
- 長時間やっても苦にならないこと
- 休みの日に自然とやってしまうこと・・・など
3.好きなこと(情熱)を見つける30の質問
- お金のことを考えない場合、何が好きか
- 勉強してきた中で、面白かったこと
- 克服してきた悩み
- 社会において問題だと感じること
- どんなことにお金を使うか
- 「どうすれば良いか」と考えてしまうこと
- 自分が楽しめない仕事は何か・・・など
これら90個全ての質問に全て答えるのは、正直、めちゃくちゃしんどい作業です。(笑)
必死で幼少期を思い出したり、嫌な記憶を深堀りしたり、徹底的に自分と対話する作業です。
私は頭痛がして、全ての答えを埋めることができませんでした。
90問答え終えるのに1時間はかかり、終わった頃にはグッタリ。
しかし、90問を答え終える頃には、昔持っていた夢、諦めた夢、やりたかったこと、得意だったこと、褒められた記憶・・・沢山のことを思い出し、出た答えは、想像もしていなかったことでした。
自分を知ることが自信になる
どんなに努力しても消えなかった不安
私は結婚してから10年間主婦で、夫が自営業でしたのでパートタイム程度の仕事の手伝いをしていました。
家の中を綺麗に保ち、季節ごとの絵や花を飾り、友人達は「ホテルみたい!」と称賛してくれました。
手料理にこだわり、フレンチやエスニック料理のコース料理を友人に振舞うこともありました。
パートタイムの仕事は、間違いを出さないこと、取引先との円滑なコミュニケーションができるように常に気配り。
義理両親とも友好な関係を築こうと旅行に連れだしたり、義理両親の人間関係に悪影響が出ないよう常に綺麗な格好をし、子どもたちのファッションにも気を配りました。
他人から見たら、キラキラした生活を送っているように見えたでしょう。

しかし実際には会社員時代の鬱の経験が大きなコンプレックスとなり、常に『私は出来が悪い』という思いから抜け出せませんでした。
『良き嫁、良き母、良き妻とは』と自問自答して、『期待される人物像』を必死に演じ、うまくいかなかったと感じた時は全力で自分を責めました。
私はどんなに努力して高い目標をクリアし続けても、自信が無く、不安で怖かったのです。
賞賛されることも多かったと思いますが、素直に受け入れられず自分が役立たずのように感じることもありました。
ストレスから円形脱毛症を頻発したり、うつ状態まではいかなくても突然電池が切れたように寝込むこともありました。
理想を高く持ち、常に今の自分を越える努力することで自信を得られると思っていましたが、自信を得られることは一度もありませんでした。
学生であれば、自分の努力の成果は成績表という形で目に見えます。
成績表がない世界ではどう自分を評価すればいいのか途方にくれました。
自己分析で自己肯定感が爆上がり
そんな私が世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方で自己分析してわかったことは、私が得意なことは、にぎやかな社交の場を持つことでも、気の利いた言動で賞賛されることでも、オシャレさんになることでもありませんでした。
私という人間は・・・
- 静けさが好き
- 医療・福祉への興味がある
- 学びへの意欲がある
- 自然が好き
- 旅をしたい
- 文章を書くことが好き
自己分析の結果、私は『困っている人のために何かできないかを静かに考えることが好き』で、『いつでも旅するような自由な心でいたい』と思っていることがわかりました。
『私なんて人の役に立てない。どうせ仕事したってうまくいかない。』というネガティブな思い込みから一気に抜け出せ、『私も何かできるし、人の役に立てるに違いない。』と思えたのです。
そう気づいた瞬間に自分を責めるのをやめて、不思議と愛を持って自分を抱きしめたいような気持ちになりました。
現在、自己分析をしてから3ヶ月しか経っていませんが、漠然とした不安は激減し人と比べない穏やかな気持ちで満たされています。
自己批判・自己否定の頻度や強さが激減し、『ダメな自分もOK』と思えるようになりました!
(瞑想をするようになった影響もありますが・・・)
自己分析でストレスが生まれにくくなる
自己批判しないで正しく弱みを確認した後は、自分を痛めつけるような選択や思考はしなくなりました。
『私の生き方は正解!?』とオロオロしてネット検索や自己啓発本を読みあさることは無くなりました。
また、『大人数のママ友ランチに行くと疲弊するから今回はやめておこう』と自分中心の決断がしやすくなります。
以前は『健康情報に詳しいよね。』『凝り性だよね。』と笑われて傷ついたこともありますが、今では健康オタクであることは私の誇り。
不愉快なことがあったら『人間て面白いなあ』とブログのネタにしてしまう余裕すら生まれるように。
揺るがない生きがいがあるので、自分より強そうな人(実力や自信がありそうな人)を恐れることが無くなりました。
強みと弱みを両方知っているとストレスが生まれにくくなる実感があります。

本当の自信を持つには自分を知ること
『等身大の自分自身と向き合うことは怖いのでは?』思われるかもしれませんが、実際には『ホッと』します。
等身大の自分を知ると、自分の個性が唯一無二と感じられ、人と能力を比べる必要が無くなるからです。
私は『読んだり書いたりすることが生きがいだ』と気づけてから、それが他の人にとって有意義かどうか、お金が儲かるか否かは問わず、『私の生きがい』として一本の筋を通せるようになりました。
それは私であるということの証で、どんなことが起きても私から奪えないものです。
メジャーリーガーの大谷翔平選手が『真面目に練習する人がいようが、不真面目な人がいようが興味が無い。』というようなことをインタビューで答えていました。
自分をよく知り自分の使命だけを見つめると、他人が気にならなくなるのだと思います。
そうすると、周囲の人間のあなたの扱いも変わります。
多くの人が大谷翔平選手を敬愛するのは、彼の才能や実力、人柄だけでなく彼が心から自分の生きがいに疑いが無く、満足しているからでしょう。
その満ち足りたエネルギーは周囲の人間まで巻き込んで、彼の目標を認めて応援せざるを得なくなるのです。

正しい自己分析をすることで、自分の能力や価値観を知り、本当の意味での自信を持つことができると思います。
仕事をするためだけに自己分析をするのはもったいない!
中学生・高校生の授業に取り入れて欲しいくらいです。
- 受験や進路に悩んでいる方
- 不登校で悩んでいる方
- 就職活動中の方
- 転職活動の方
- 求職中の方
- 資格に迷っている方
- 定年後に生き方を模索している方
- 生きがいを探している方
- 自分に何ができるか考えている主婦の方
- 子育てに悩んでいるママ
- 漠然と不安で自信が無い方
- うつ状態から脱したい方
- 人間関係に悩んでいる方
- 今の自分を変えたい・変わりたいと思っている方
今あなたが信じている自分の姿は間違っている可能性があります。
ぜひこの本を読んで本当の自分の気持ちを思い出してみてください。
【YouTube】八木仁平の自己理解チャンネル
本を読んでもイマイチよくわからなかった、ピンとこなかったという人にはYouTubeの『八木仁平の自己理解チャンネル』の『やりたいこと相談会』という再生リストがおすすめです。
やりたいこと・やるべきことで混乱している人達が、著者の八木さんに相談に来るという内容です。
動画を観るのは自分の弱みが指摘されているようで辛いかもしれません・・・
実際に泣いてしまう相談者の方は多いです。
八木さんの攻撃的に見える理詰めの問いかけに不愉快さを感じるかもしれません。
でも何件か観ていると、なんとなく多くの人が抱える問題や悩みがわかってきます。
泣いてしまうのも、辛いのも、本当の自分を抑えているから。
自己理解をきっかけに、沢山の方が明るい一歩を踏み出せますように。
私は八木さんの本に魅了された人間でして、八木さんの会社の回し者ではありません(笑)