明日引越しです!
『明日引っ越しだよ』と言われて『なんとかなる』と思えますか?
ここ数年、断捨離や捨て活ブームがある一方、『モノを捨てるなんてもったいない!』と断捨離に反対する声や『意味が無い』と主張する方もいます。
確かにまだ使えるものを捨てたり、お金を出して買ったのに『今の自分にはそぐわない』と処分することには抵抗があります。
ミニマリストやシンプリストになることが目標でモノを捨てまくること、またSNSなどで繰り広げられる『どれだけ少ないもので生きるか』というミニマリストたちの競争(のように見える投稿)に関しては私は疑問を持っています。
でも『明日引っ越しだよ』と言われた時に『え…』と絶句するのであれば、私たちはやはり把握しきれていないモノを抱えて生きているのだと思います。
日常生活でなんとなく持っているものは、あえて処分する理由が見つかりませんよね。
でもよく『引越しの時に大量に処分したわ!!』と豪語する人が多いのはなぜでしょうか。
そんなに沢山の捨てられるものを今までなぜ保管していたのでしょうか。

“魑魅魍魎”をなくす
先日、夫から『単身赴任になるかもしれない』と言われました。
『もし家族帯同OKで、家族全員で引っ越すとしたら・・・。』と考えて部屋の中を見渡してみたら雑多なものが次々と目に入りました。
これまで2年かけて断捨離をし、瞑想や気づきにより物欲はほとんどありません。
小学生の長女の友達が遊びに来ると『居心地が良いなあ』『すっきりしているね』と言ってもらえる空間を心がけているのですが・・・
気を抜くと、バラバラと統一感の無いものが空間の隙間に詰め込まれているようなモヤモヤした感じがするのです。
マクドナルドのハッピーセットのおもちゃが本棚の隙間に置いてあったり、夫が仕事で使う資料が子供の図鑑の隣にあったり、折り紙が鉛筆立てに突っ込まれていたり、クリーニングに出す予定の洋服が玄関に置いてあったり・・・
これらのモヤモヤは全捨離したらすべてが好転する話の櫻庭露樹さんが『魑魅魍魎(ちみもうりょう)』と呼んでいる、モノたちによる不協和音がもたらすものです。
魑魅魍魎(ちみもうりょう)とは、おびただしい数の不可解で不気味な妖怪のことを指します。
部屋がひどく乱れているわけではないけれど、スミに埃がたまっていたり置く場所が間違っていたり、保管する必要のないものであったりが点在しているとモヤモヤすることを、著者の櫻庭さんは『魑魅魍魎』と表現しています。
櫻庭露樹さんは仕事がうまくいかない時に家の中がモノで溢れかえりぐちゃぐちゃだったそうです。
そんな時に尊敬する方から『家が汚いでしょう。だからうまくいかないのだよ。』と言い当てられたそうです。
『全て捨てる覚悟で掃除しなさい。全てが無理なら3割残して後は捨てなさい。』と言われてとにかく捨てて床を雑巾がけできるほどに空間ができた頃にトントンと仕事がうまくいくようになったそうです。
単なる偶然かもしれませんが、きっと掃除することで物事の捉え方が変わるのでしょうね。
『保留中案件』が部屋を雑然とさせる
魑魅魍魎(ちみもうりょう)は保留中案件に多い気がします。
私たちは毎日の生活で忙しくて重要性の低いことに関しては決断を先延ばしにしがちです。
マクドナルドのハッピーセットのおもちゃをどこにしまうか、処分するか、マクドナルドに回収してもらうか、子どもと話し合うことは時間がかかります。
夫が仕事で使う資料を「適切な場所」にしまってもらう為にも話し合いが必要ですが、夫の帰宅が遅いと話し合いは週末に先延ばしにされます。
せっかく作った折紙の作品も宝物として保管しておくほどでもなく、でも、愛おしい成長の過程です。
そうやって私たちは『これはどう処理しよう』と何回も考えようとしては先延ばしにします。
決断を先延ばしにしたものは「チョイ置き」します。
でも結果的に先延ばしにしたものが部屋の中に散らばっていて『自分は保留中案件に囲まれて生活している』と無意識にストレスを感じているのではないでしょうか?
- 手放す絵本や本を50冊ほど選ぶ
- 幼稚園・小学校からのプリント整理
- 使わない綺麗な文具を海外に寄付する
今日はこれだけのことをしましたが半日かかってしまいました。
決断の連続なので非常に疲れました・・・。
『明日引っ越し!』で今に集中する
『明日引っ越し』と言われたらどう思いますか?
『え、むりむり』ですか?
それとも
『あぁ、なんとかなる』でしょうか?
いわゆるミニマリストやシンプリストと呼ばれる方々以外は『え、むりむり』で正解です。(笑)
私も『え、むりむり』です。(笑)
ただ、『え、むりむり』にも幅があると思います。
今の住まいに住み続ける、不変だと思うから様々なスペースに色々なものを置いたり突っ込んだりしてしまいますが引っ越しを想定すると『うわ~大変だ』と意識が変わるはずです。
細々としたものを段ボールにひたすら詰め込む自分を想像してみてください。
丁寧に梱包材に包むほど大事なものでしょうか。
引越し先、つまり新しい生活に持っていきたいものだけを残す。
断捨離や捨て活を否定する方も、一度住まいを見渡してみて『1週間で荷造りできるかな』と考えてみてください。
私は、本来の捨て活とは今の自分の在り方と向き合うことだと思って言います。
『旅するように生きたい』とテーマを持って洋服を200着から50着に減らせました。
これからは『明日引っ越し』をテーマにこれからは家の中を見直したいと思います。
