ヨガが大好きなのにちょっと苦手な理由

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ゆみ

タイトルが矛盾していますが・・・私はヨガが大好きで、ちょっと苦手なんです。

目次

ヨガとの出会い~うつ時代~

きっかけは、2008年頃、うつ状態で休職中にメンタルクリニックの主治医が『大学病院の復職デイケアがあるから行ってみたら?』と紹介状を書いてくれたことから始まりました。

デイケアでは認知行動療法や、体験を共有するグループワーク、BDI(ベック抑うつ評価尺度)で定期的に鬱レベルをチェックしたり、社会復帰へのハードルを下げるワークを色々とするのですが、その中にヨガの時間があったのです。

インストラクターの方がいたのではなく、コーディネーターの精神保健福祉士や臨床心理士と一緒にDVDを見ながら会議室で行ったのですが、なんと、終わった後に全身の血がグルングルン巡る爽快感、視界が開けるような気分の良さがありました。

ゆみ

「これは、いい!うつ状態が改善するかもしれない」、とデイケアの帰りに本屋でDVD付書籍を買って帰ったのが私がヨガの始まりです。

ヨガの大好きなところ

弱っている体でも取り組みやすい

体調不良や病気、うつ状態の時も取り組みやすい動きが多いところが好きです。

深く呼吸を繰り返すことでメンタルが安定したり、血の巡りが良くなって鬱状態が改善する実感もありました。

瞬発力を必要としない

『30回ジャンプスクワット』や『5分間プランクチャレンジ』のような、筋力が今すぐ必要なことはしないので、初心者でも挑戦しやすいのがヨガの好きなところです。

息が詰まるようなことはしませんし、鬱で体力が落ち、メンタルが弱っている時にもやりやすいところが気に入りました。

リラックスできる

体の柔軟性が無くても取り組めるアーサナ(ポーズ)があり、また全身をまんべんなくほぐせるのでコスパが良いと思っています。

またヨガをした後は、温泉に入ったあとのような『ほぇ~』といった感じのリラックス感を得られ、イライラや不安が激減します。

特別な道具や設備が必要ない

1.5畳ほどのスペースがあればできるし、特別な道具が必要ないところが好きです。

ヨガのゴールは瞑想

ヨガは柔軟性の高いポーズが注目されがちですが、ヨガの本来の目的は、『揺れ動く心の動きを止めること』です。

瞑想に興味を持ったきっかけのひとつはヨガだったと思います。

アーサナ(ポーズ)と呼吸に集中することで、頭の中の雑念をちょっと脇に置いておけるところが好きですね。

ヨガって、ただ伸ばすだけでしょ?

ストレッチと違うの?

ゆみ

ストレッチはパーツごとに行いますが、ヨガは上下・左右・前後の体の全体のバランスを内側から観察するところがストレッチと違うところだと思います。

また、伸ばすだけと言われることが多いですが、腹式呼吸で深層筋をゆるやかに鍛えたり、自重をバランスよく支える基本的な筋力がやさしく鍛えられます。

ヨガの苦手なところ

ゆみ

ヨガそのものというより、ヨガのレッスンで「ちょっと違和感・・・」を感じたことがあります。

アーサナ競争

どれだけ難易度の高いアーサナ(ポーズ)ができるか、という競争になっていて、『できたらすごい、できなかったらダメ』というようなレッスンの空気感に違和感を感じました。

難易度の高いアーサナを挑戦させるので、ケガが多くなる原因ではないかと思います。

エクササイズ重視

ヨガの目的である、『心の動きを止める』ことではなくて、『もっと深い姿勢で』とか、『できる人はここまでやって』など体の限界に挑戦させるレッスンが多いように思います。

呼吸の指導が曖昧

『呼吸は胸式呼吸ですか?腹式呼吸ですか?それとも完全呼吸ですか?』とインストラクターの方々、中には書籍を出版したり雑誌に掲載された方々にも質問してきましたが、明確な答えは得られませんでした。

『腹式呼吸です。』
『うーん、自然な呼吸でいいんじゃない?』
『時と場合によります。』
『ブリッジの時は胸式呼吸、シャバーサナは腹式呼吸。』
『鼻から息を吸ったら肺もお腹も膨らむでしょ?』

・・・といったように、リアクションも答えも様々でした。

ゆみ

ヨガレッスンではひたすら『吸って吐いて』と指導するのに、『どのように吸ってどのように吐く』は指導しないのかな?

呼吸の仕方で体の反応はだいぶ違うと思うのだけど・・・

アーユルヴェーダやマントラを強要する

先生方の中には、アーユルヴェーダが好きすぎて『白ゴマ油でデトックスをしなさい』と生徒さんに強要したり、『マントラ唱えますよー!』と唱えさせる先生も・・・

ゆみ

宗教的に感じたり、先生の強いこだわりが苦手に感じました。

本当のヨガを学びたい!

様々なお教室やスポーツクラブでヨガレッスンを受けましたが、先生によって言うことも考え方も様々。

あくびを10回させられるレッスン、世間話で20分過ぎてしまうレッスン、先生のインド留学自慢(?)や、威圧的なレッスンもありました。

『ヨガの先生なのにイライラしているのはなぜ?』

『RYT500を持っていても良い先生とは限らないんだな。』

『良い先生、良いヨガって何だろう?』

『そもそもヨガって何だろう?』

・・・と悶々として夫に愚痴を言いました。

ゆみ

どの先生も言うことバラバラだし、ヨガの哲学や心の持ち方や瞑想を理解していない気がする!

夫の答えはこうでした。

本物のヨガを知りたいのならインドに行くしかないよ。

それに、インドに行っても本当のヨガが見つからない可能性もあるよ。

大事なのは、先生や環境に依存せず、自分なりにヨガの真髄を理解しようとすることなんじゃないかな。

ゆみ

お~~~!
本当にそうだね。

そんなとき、インドの大学でヨガを学んだヨガ歴20年の先生に『本当のヨガとは?』と質問してみました。

ヨガは本来、一子相伝で先生がお弟子さんに少しずつ継承していくようなものでした。

主流はいくつかありますが、先生の数だけヨガの数があるといっても過言ではありません。

流派も様々です。

宗教に根ざした宗教色が強いヨガもあります。

ゆみ

そうなんですか。

現在世界中で行われているヨガはアメリカで包括的に構成されたものです。

ケガをしにくいように解剖学的な観点で誰にでも理解され、挑戦しやすいように構成されているのがポイントですね。

ヨガの発祥と源流はインドですが、『唯一で本物のヨガ』は存在するようで存在しない、と私は考えています。

ゆみ

ヨガはインド発祥なのにアメリカでまとめられたプログラムが主流っておかしくないですか?

邪道な気がします。

そうねすね~

でもアメリカのヨガプログラムが出来上がったお陰で、世界中の人が平均的かつ安全にヨガを楽しむことができるようになったと思います。

古来のインドの修行では、塩水に漬けた2mくらいの布を20分以内に飲み込んで吐き出す修行や、紐を鼻から出し入れする浄化を毎日したり、厳格なアーユルヴェーダに従う必要があります。

心の修行としては蚊に刺されても蚊を追い払ってはいけないし、痒みを感じてもいけません。

その修行がしたければインドに行けばいいけれど(笑)

ゆみ

布を飲み込むのはちょっと勘弁してください💦

うふふ・・・(笑)

私にとってのヨガとは

数々のヨガスタジオやスポーツクラブに通い、理想のヨガと先生を探し続けていましたが、

『気に入るヨガスタジオが見つからない』

『尊敬できる先生が居ない』

・・・と不満ばかりでした。

今回のレッスンはどうかな?先生はどうかな?と疑うような目で見て、自分が求めていたものではないとガッカリする、ということを繰り返していました。

しかし、そういった考えがそもそも間違っていることがわかりました。

大事なのは、永遠のメンターや聖地を探すことではなく、自分がどうヨガを学び、理解していくかだったのです。

ゆみ

そう気づかせてくれた夫と先生には感謝しかありません。

飽きっぽくて、1つのことを学び続けることが難しい私ですが、ヨガをすると心身のバランスが取れて生きやすくなるので細く長く学び続けていきたいと思っています。

夢は80歳になっても程よい筋力がありヨガができるおばあちゃん、です。

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