生きづらさが加速するタスク・オリエンテッド

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常に高い目標が無いと不安

あなたは、何かを成し遂げないと気が済まない人ですか?

私は以前、そうでした。

高い目標を掲げて、それを成し遂げないと自分に存在価値が無いと思っていました。

常に目標を作って達成、を繰り返していました。

資格取得やTOEICの点数を伸ばすなどの大きな目標だけでなく、料理や家事全般、1日のスケジュールにおいてもきっちり理想通りにやり遂げて達成感を感じたかったんです。

  • 美味しい食事を作るために買い物リストは完璧にコンプリート
  • 時間通りに子どもたをお風呂に入れて夜更かしさせない
  • 自分時間を確保するために家事をの達成時間を設定
  • 『今日のタスクリスト』を作ってそれをスムーズに完了する

・・・などなど、常にタスクリストに追われているような毎日でした。

そして予定通りに達成できないとキレたり、不機嫌になることもありました。

自己嫌悪や罪悪感に悩んでいて常に情緒不安定でした。

ゆみ

今思い返すと、なんだか恐ろしい人ですね💦
小学生の娘達はそんな私の顔色を伺い緊張感をもって過ごしていました。

タスク・オリエンテッドとは

タスク・オリエンテッド(Task-Oriented)とは何かを成し遂げることにとらわれている状態のことです。

タスク・オリエンテッドが過ぎると、余裕が無くなって焦りや怒りが生まれたり、周りの人を傷つけたり、自分のことも責めるようになります。

山の頂上を目指して歩いている時に、「頂上に到達する」ことばかりに意識がとらわれて、それまでの道のりや素晴らしい景色や登山道の可愛らしい草花にも気づけない状態です。

本当はゴールに到達するまでに沢山の幸せや成長の気づきがあったはずです。人生の喜びはそこにあったはずなんです。

しかし多くの人は今この瞬間よりも未来ばかりを見て、今に価値を見いだせずに「早く終わらないかな。」と思ってしまいます。登頂に行くまでは「心ここに在らず」の状態で不安が大きくなります。

登頂して初めて「自分がやっていることに意味はあった」と確認できますが、到達の喜びは一瞬で消え、更に高い山を目指したり、「次に登れる山はないかな?」と探すようになります。

そして終わりの無いゴール探しの旅を永遠に続けることになるのです。

決して満たされることがない、苦しい旅です。

ゆみ

まるで欲しいブランド品を手に入れた時のような高揚感ですよね。
幸福感は長続きせず、次に買うものを常に探す時の気持ち…

タスク・オリエンテッドはこちらの書籍の中で触れられています。↓

タスク・オリエンテッドの原因

日本人特有の努力の仕方

日本人はゴール達成に意味を見出すようなところがあって、ゴール達成までのプロセスの味わい方を知らない人が多いのではないでしょうか?

高い目標があるからこそ燃える、というのも理解できますし、高い目標を達成した時の高揚感は何事にも代えがたいものがあります。

しかし、そこにとらわれてしまうと自分責めや自己肯定の低下、日々の満足感の低下につながってしまいます。

また、昭和~平成初期生まれの人にとっては、どんな目標も努力・忍耐・根性で成し遂げるのは当たり前とされてきました。その方法論の中では、目標の意味や、そもそもその目標が自分に適しているかという議論をする余地はありませんでした。

難易度の高い資格に挑戦する、偏差値の高い学校に入学する、スポーツで良い成績を残す、など高い目標を設定することが絶対的な正解だったんですよね。

そして達成した後に心がポッカリ穴が空いてしまう「燃え尽き症候群」になってしまったり…

今は自分の在り方に焦点を置きつつ、生き方そのものを楽しむ時代になってきたことはとても良い流れだと思います。

両親の影響

タスク・オリエンテッドになってしまうのは、育ってきた環境によるものが大きいのではないでしょうか?

私の場合、両親がともに「タスク重視」で「目標達成は絶対的な正解」という考え方だったので、当たり前のようにそれが正しいと思って生きてきました。

スケジュールを綿密に立てて、スケジュール通りに物事が進まないとイライラしたり、うまくいかないと「失敗した!」と言うのが当たり前でした。

タスク達成重視のため、両親が成し遂げてきた目標の数々の功績は非常に大きく、私は彼らの年収や経歴などはとても越えることができません。

しかし、とにかく生きづらそうなんです。

ゆみ

私はマインドフルネス瞑想の実践で、タスク・オリエンテッドから抜け出せましたが、完全にハマっている両親を見ると「生きづらそうだな」と感じます。

私も以前は当たり前のようにタスク・オリエンテッドで緊張感の高い、生きづらい日々を過ごしていました。

競争社会に長く身を置いていた

偏差値競争、業績競争、顔面競争(?)、外見競争….

長年、競争社会や見えない社会的カーストを意識しながら生活していると、無意識に自分と他人を比べるようになります。

  • 自分は〇〇さんより優秀だ
  • 上位〇位に入るべきだ
  • 偏差値〇〇を達成したら安心だ
  • コンクールに入賞すれば安心だ
  • メイクで勝ち組になる
  • オシャレになれば人気者になれる

…などなど、他社を意識しながら無意識に自分の立ち位置を確認し、競争に参加してしまうんですよね。

その競争社会では「ありのままのあなたでいいよ」なんて、なまっちょろい概念はありません。

追い抜いて!自分を越えて!限界突破!努力が実ってこそ輝く!…な世界です。

自分に足りない要素を見つけては、こなすべきタスクを追加していきます。

そうしていつの間にか、タスクオリエンテッドになってしまい、「自分は何のために生きるのか?」がわからなくなってしまったり、永遠に理想に到達できない自分を受け入れられなくなってしまうのです。

自己肯定感の低さ

「自分はダメ人間だ」という思い込みが強いと、難易度の高い目標設定を次々として達成しようとします。

自分のキャパシティー的に「ちょっと無理そうだな」と思っても、弱音を吐けなかったり、助けを求めることに抵抗があったり、周りの人の評価を気にしたり、自力でやることにこだわったり…

根性でやり遂げようとするので、ある日突然、心が壊れたり燃え尽きて無気力になったりしてしまのです。

以前の私は「倒れるくらいの努力がちょうどイイ」と思っていました。

倒れるほど頑張って、最低限の目標はクリア。

そしてその結果が自分の理想と近ければ、よりパーフェクトに近い。

恐ろしいほどに自分を追い込んでいました。

ゆみ

ちなみに私は偏差値70の大学を出ていますが、以前は自己肯定感が低すぎて自分のことを芋虫のように感じていました。

マインドフルネス瞑想を実践することで、『できないことがあって当然、できないものはできない』とそんな等身大の自分を受け入れています。かといって自分を諦めているわけでもなく、罪悪感もないし自分責めもしない。心地良い状態です。

タスク・オリエンテッドを解消するには

私がタスクオリエンテッドな日々を解消することができた方法、それはマインドフルネスの実践です。

2年程前までは「精神的に疲れた」と感じたら、頭をお掃除する気持ちで瞑想の時間を時々持っていました。

しかし瞑想をしても次の日には予想しない事態が起きただけで、心が乱されたりパニックになってしまい「自分のことをコントロールできない自分はダメ人間だ」と思っていました。

でも実は、瞑想をしていない時、目を開けている時間にどのように目の前の世界を受け取るか、が重要だったんです。

目を閉じて静かにしていれば、脳が鎮まるのは当然です。

問題は目を開けている時の雑音、雑念、歪んだ認知との向き合い方だったんです。

ゆみ

6年ほど瞑想派でしたが、この時初めてマインドフルネスの重要性・効果に気づきました。

マインドフルネスを実践するようになってたった3週間で自分の世界を見る目が代わり、次の3週間で自分自身に関する認知もガラリと変わりました。

マインドフルネスで私がどう変わったか!?

こちらの記事をご参照ください♪(2024.12.8完成予定)

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